貿易用語集(アルファベット順)
根本的な貿易用語をできるだけわかりやすく説明してみました。
少しでも皆様のビジネスにお役にたてれば幸いです。
S
S/A(Shipping Advice, シッピングアドバイス, 船積案内書)
S/I(Shipping Instruction, シッピングインストラクション, 船積依頼書)
Safe Guard(セーフガード)
海外からの輸入が急増した特定の品目に対し、国内産業保護の観点から、政府が割増関税を課し、輸入量を制限すること。Emergency Tariff参照。
Sales Contract(Sales Note, 売約書)
Sales Note(Sales Contract, 売約書)
Sea Waybill(海上運送状, シーウェイビル)
海上貨物の運送契約を示す書類であり、運送契約締結の証拠書類、運送物品の受領証などの役割を持つ。船荷証券(B/L)が有価証券であるのに対し、シーウェイビル(Sea Waybill)は有価証券ではないので、裏書による譲渡は出来ない。荷受人(輸入者)は原本を運送人に提出しなくとも貨物の受け取りが出来、事務作業の軽減につながるので信用のある取引先との継続的取引を中心に利用されている。サレンダーB/L(Surrender B/L)と同じく、荷揚港で確実に貨物を正規の荷受人(輸入者)に引き渡すために、荷受人(Consignee)の明記される記名式の形式をとるのが原則である。
Seasonal Duty(季節関税)
輸入される時期によって適用する税率が異なる関税のこと。保存のきかない果物や野菜などについて、国産品の出回り時期がある季節に偏っている場合、その期間に限ってこれと競合する輸入品に対し高い関税を課し、国内業生産者を保護する。オレンジやバナナなどに適用されている。
Shed(上屋 うわや)
主に港湾にて輸出入貨物の荷さばきや一時保管を行う倉庫。保管を主な目的とする倉庫と異なり、その蔵置期間は一ヶ月以内である。
Shipped B/L(On Board B/L, 船積船荷証券)
Shipper(シッパー, 荷送人(におくりにん))
船荷証券(B/L)等に記載される荷送人。通常、輸出者を指す。
Shipping Advice(S/A, シッピングアドバイス, 船積案内書)
Shipping Conference(Freight Conference, 運賃同盟)
同一航路に定期船を就航させている海運業者が、相互の競争を調節制限して相互の利益を維持増進するために、運賃等について協定をする国際カルテルのこと。運賃同盟に加盟している船会社の船舶を同盟船と呼び、加盟していない船舶を盟外船と呼ぶ。近年では同盟に拘束されることなく船会社と荷主の交渉によって運賃が決定される傾向にある。
Shipping Instruction(S/I, シッピングインストラクション, 船積依頼書)
Shipping Mark(シッピングマーク, 荷印(にじるし))
貿易貨物の外装に表示する英数字及びマークのこと。特に小口混載貨物(LCL貨物)として輸送する際には、原則として貨物の特定のために分かりやすいシッピングマークを包装単位ごとに記載することが必須である。
Shoring(ショアリング)
Shoring Fee(ショアリングフィー)
Shoring参照
Short Drayage(ショートドレージ)
Simplified Duty Rate(簡易税率)
日本に入国する旅行者等の携帯品又は別送品に対して設けられた簡易な税率のこと。
Skid(S/D, スキッド梱包)
角材で組まれた土台の上に貨物を据え付ける簡易な梱包方法。
SOLAS Convention(海上における人命の安全のための国際条約)
1912年のタイタニック号海難事故を受けて制定された船舶の安全確保についての国際条約である。1914年に欧米主要海運国の出席のもとに開催された「海上における人命の安全のための国際会議」にて、救命艇、モールス無線機の装備や船客の等級による救命順序の廃止などを採択したが、第一次世界大戦勃発のため、発効には至らなかった。
その後、修正を加えた条約が1929年に締結され、1933年に発効した。現在の条約は、1974年のSOLAS条約で、累次の改定が行われている。最近では、2001年のアメリカ同時多発テロを契機に2002年に改定がなされており、テロ対策として港湾と船舶の保安対策強化が義務付けられている。
その後、修正を加えた条約が1929年に締結され、1933年に発効した。現在の条約は、1974年のSOLAS条約で、累次の改定が行われている。最近では、2001年のアメリカ同時多発テロを契機に2002年に改定がなされており、テロ対策として港湾と船舶の保安対策強化が義務付けられている。
Stevedore(ステベ)
輸出貨物の本船への積み込みや輸入貨物の本船からの陸揚げを行う業者。ステベドアの略。
Stevedoring(Loading and Unloading, 荷役(にやく))
貨物をトラックや船舶に積んだり、降ろしたりする作業。
Straddle Carrier(ストラドルキャリア)
コンテナ専用の輸送用機器。上に縦長の長方形型の車体内にコンテナを縦に最大4本重ねて収納することが出来、ゴムタイヤで自走する。輸入されるコンテナは、岸壁に接岸した本船からガントリークレーンで下ろされた後、ストラドルキャリアでコンテナヤードへ運び、コンテナヤードからコンテナを外へ搬出する際も、ストラドルキャリアでシャーシまで運ぶ。逆に輸出されるコンテナはコンテナヤードから岸壁のガントリークレーンのもとまでへ運ぶ。目的のコンテナの場所まで自在に動いて移動する必要があるため、運転席は進行方向ではなく、真横が見える方向に設置されている。
Surcharge(サーチャージ)
海上輸送又は航空輸送において、燃料費や為替レートなどの要因で生じた費用について、船会社や航空会社が、通常運賃とは別に荷主に請求する割増料金。通常運賃の値上げは顧客の反発を招くため、これらの価格変動要因を各社の営業努力によらない要因であるとして、通常運賃と別建てにして請求する。
燃油サーチャージ(Fuel Surcharge, BAF, Bunker Adjustment Factor)、通貨変動調整係数(CAF, Currency Adjustment Factor)、ピークシーズンサーチャージ(PSS, Peak Season Surcharge)、船混み割増料金(PCS, Port Congestion Surcharge)などがある。
燃油サーチャージ(Fuel Surcharge, BAF, Bunker Adjustment Factor)、通貨変動調整係数(CAF, Currency Adjustment Factor)、ピークシーズンサーチャージ(PSS, Peak Season Surcharge)、船混み割増料金(PCS, Port Congestion Surcharge)などがある。
Surrender B/L(サレンダーB/L, 元地回収(もとちかいしゅう))
船荷証券(B/L)の処理の仕方の一つ。 船積み地の船会社が発行したB/L原本(Original B/L)の全通に輸出者が裏書することで、船会社が一度発行したB/L全通を輸出者から回収する。輸出者には、SURRENDERED(又はTELEX RELEASE)のスタンプが押されたB/Lが渡されるが、これは有価証券であるB/L原本では無いコピーである。 輸出者はSURRENDERのスタンプの押されたB/Lのコピーを輸入者に電子メール等で送付する。船積み地の船会社は、当該B/Lがサレンダー扱いになった旨を輸入地の船会社に連絡し、輸入者は船会社にB/L原本を提示することなく貨物を引取ることが出来る。サレンダー(Surrender) とは、輸出者が貨物に対する所有権を放棄する(船会社が回収する)の意。本船出港数日で輸入地に到着する中国や韓国といった近海航路の場合には、B/L原本を輸入者に送付するのが貨物の到着に間に合わないためにサレンダーB/Lが利用される。シーウェイビル(Sea Waybill)と同じく、荷揚港で確実に貨物を正規の荷受人(輸入者)に引き渡すために、B/Lに荷受人(Consignee)の明記される記名式船荷証券(Straight B/L)の形式をとるのが原則である。