貿易用語集(アルファベット順)
根本的な貿易用語をできるだけわかりやすく説明してみました。
少しでも皆様のビジネスにお役にたてれば幸いです。
A
A/R(All Risks, オールリスク条件, 全危険担保)
Accommodation Ladder(Gang Way, 舷梯(げんてい))
人が乗船・下船するために、一時的に船の横側に取り付けるはしごのこと。タラップ。ふなばしご。
Actual Total Loss(現実全損, 絶対全損)
保険の対象である貨物が、壊滅的な損傷を受け形状をとどめなくなったり、明らかに本来の用途に供せられない程度に変質してしまった場合など、現実に全損が証明出来る損害をいう。絶対全損ともいう。
Additional Tax for Deficient Declaration(過少申告加算税)
貨物の輸入申告などの後、税関の調査により納税金額が過少であるとして修正申告または更生が行われた時に、増加した税額の10%を課される追加課税のこと。正当な理由がある場合や税関の調査による更生を予知せず自主的に修正申告をした場合には課されない。
Air Freight Forwarder(エアフレートフォワーダー)
航空輸送を専門に扱うフォワーダー。
Air Waybill(AWB, エアウェイビル, 航空運送状)
航空貨物の運送契約を示す書類であり、運送契約締結の証拠書類、運送物品の受領証、運賃等の明細書などの役割を持つ。海上運送における船荷証券(B/L)に相当するが、船荷証券(B/L)が有価証券であるのに対し、航空運送状(Air Waybill)は有価証券ではないので、原本を運送人に提出しなくとも貨物の受け取りが可能である。
航空貨物輸送は、個々の荷主が混載業者に輸送委託し、混載業者はそれらの貨物を一つの大口混載貨物として航空機を運航している航空会社と輸送契約をする。その際に航空会社から混載業者に発行されるのがMaster Ari Waybillである。混載業者は、個々の荷主に対しては自らが運送人の立場でHouse Air Waybillを発行する。
航空貨物輸送は、個々の荷主が混載業者に輸送委託し、混載業者はそれらの貨物を一つの大口混載貨物として航空機を運航している航空会社と輸送契約をする。その際に航空会社から混載業者に発行されるのがMaster Ari Waybillである。混載業者は、個々の荷主に対しては自らが運送人の立場でHouse Air Waybillを発行する。
Aircraft’s Stores(機用品)
航空機で使用する貨物のこと。燃料、飲食物等の消耗品などである。
All Risks(A/R, オールリスク条件, 全危険担保)
貨物海上保険において最も一般的にもちいられている保険条件で、事故に対して広い範囲の危険を担保する。ただし、特約が無い限り、戦争、内戦、ストライキ、輸送の遅延、放射線汚染、梱包の不完全、貨物の性質による損害、故意による損害、などは対象外である。オールリスク条件は、1963年に作成された旧協会貨物約款の保険条件であり、2009年作成の新協会貨物約款(ICC, Institute Cargo Clause)では”Institute Cargo Clause A”がオールリスク条件に最も類似している。
Amendment(アメンドメント)
信用状(L/C)が発行された後、その信用状の条件等を変更すること。原契約との相違、内容の不備、記載誤り、買取り書類作成上の不可能項目等について修正・訂正を行う必要がある場合に行う。一般的に発行される信用状は全て取消不能信用状(Irrevocable L/C)であるので、たとえ信用状中に明らかな誤りがあった場合でも、信用状の受益者(通常は輸出者)の同意なく、発行依頼人(通常は輸入者)が一方的に訂正、修正を行うことは出来ない。入手済みの信用状の内容に不備等ある場合、輸出者は確実に輸出代金の回収をはかるため、船積実施前に輸入者に当該個所のアメンドメントを求める必要がある。
Arrival Notice(貨物到着案内)
At Sight(一覧払い)
商品代金の決済方法で、支払い者が手形の提示を受けたとき、直ちに代金を支払う方法である。原則、輸入者はこれを決済しないと銀行から船荷証券(B/L)を含む船積書類を受け取ることが出来ず、商品を手にすることが出来ない。
Authorized Exporter(特定輸出者)
セキュリティ管理とコンプライアンスの体制が整備されているなどの諸要件を満たしているとして税関長の承認を受け、簡易な輸出通関手続きが認められた輸出者。輸出貨物を保税地域に搬入すること無しに、自社の倉庫や工場で輸出許可が受けることが出来るようになるため、通関手続きにかかる時間短縮や物流コストの削減が可能となる。